大日製罐株式会社 結束材工場見学

東京包装高等専門校 結束材工場見学
大日製罐株式会社 埼玉工場


去る11月30日(木)、東京包装高等専門校の12名が参加し、埼玉県鴻巣市にある大日製罐株式会社埼玉工場で3回目となる工場見学が行われた。

大日製罐㈱は昭和12年に「日本染料薬品株式会社」として設立し、昭和25年に現在の社名に変更し、製缶業を開始。
そして昭和42年、今回の見学のメインテーマである梱包用プラスチックバンドの製造を開始した。

今回見学させて頂いた埼玉工場は、製缶ラインとプラスチックバンド製造ラインの二つに分かれている。
工場に到着し、挨拶と製品についての簡単な説明を受けて工場内の見学に移った。
まず我々が向かったのは18リットル缶の製造ラインだった。
こちらの缶は薬品や食品に使われるものが多く、徹底した衛生管理がなされている。
白衣とキャップと靴のカバーを着用し、手を消毒し、エアシャワーを受けてから中に入る。
さらに、害虫対策などもしている。
ここまでしないと薬品や食品に関わる取引は出来ないそうだ。
衛生管理はもちろん、缶の品質管理も別室を用意し、最大の敵である「漏れ」の対策に専用の液体を使い検査をしている。
そこまでしているので、返品の内容のほとんどは輸送中にどうしてもついてしまう傷と凹みのみになっている。

続いてプラスチックバンドの工場を見学した。
こちらではバンドの幅や厚さを、押出し機から出す原料の量で調節している。
この量を変更する場合は二時間掛かるというから驚きである。
こちらも缶と同様、品質管理も別室を用意し、厚さや幅、引っ張り強度の測定を行なってから出荷される。
万が一、不良になった物はゴミにはせずリサイクルされている。

今回の見学で学んだ事を今後の職務に役立てていけるように頑張りたい。

(第23期生・東ワラ商事㈱ 遠藤禎範)


2017年11月30日