東信化学工業株式会社 フィルム工場見学

東京包装高等専門校 フィルム工場見学
東信化学工業株式会社 茨城工場


去る10月26日(木)東京包装高等専門校のフィルム工場見学が、茨城県下妻市にある東信化学工業㈱茨城工場に於いて、参加者12名で行われた。
まずは岩崎工場長より、東信化学工業㈱の会社概要や工場設備について説明を頂き、その後フィルムの製造方法や材料、
ポリエチレンの基礎知識などの説明を頂いた。

説明後は二班に分かれ、工場設備の見学と案内を受けた。
工場見学は、原料を入れる原料機、原料を混ぜる混合機、フィルムを製造するLD、HDのインフレーションの設備、ポリチューブを袋にする製袋機の説明を受けた。

工場は、カーテン及び戸締りが徹底されていた。
風が入るだけで、品質の影響がある為、管理を徹底しているとのことだった。

インフレーション設備はLDとHDで設備が異なり、大小の設備があった。
設備の高さは材料を冷やすために必要であり、機械の大きさによりインフレの出来る幅が変わってくるとの事だった。
全ての設備には、端材を巻き取るロールがあり、リサイクルへの取り組みがしっかりとされていた。
機械にはカウンターがついており、設定した長さになると、自動で完成した製品と新しい紙管を自動で交代するようになっていた。
省人化し、生産効率を上げる事ができるという。機械によっては幅やスピードをコンピュータで設定し、品質管理出来るものもあるという。
製袋機ではチューブをセットすると、自動で製袋後、袋入れまでされていた。
HDのレジ袋は印刷から製袋、袋入れまで一貫して製造しているとの事だった。

見学後は、人材確保と育成についてや品質管理の方法など、活発な質疑応答の時間となった。

今回、はじめてフィルムの製造工場を見学したが、当たり前に取り扱っていた製品の特性や製造工程などを深く理解することが出来た。
実際の製造現場を知ることで、より説得力のある話がお客様に出来ると共に、商品の知識を深めることで、信頼関係もより深める事が出来ると感じた。
また製造現場を知る事は、仕入先の工場の理解に繋がり、より良い協力関係を築けるようになるのではと思っている。
今回の研修をしっかりと今後の仕事に活かしていきたいと感じた工場見学であった。

(第23期生・㈱小松原梱包 小松原由大)


2017年10月26日