東包材観劇会 新春浅草歌舞伎開催

日 時:平成30年1月6日(土)
場 所:浅草公会堂『新春浅草歌舞伎』
参加者:146名

東包材厚生事業として恒例の観劇会が、1月6日(土)まだ松の内でお正月飾りも華やかな浅草に於いて「新春浅草歌舞伎」を堪能した。
今年の演目は「操り三番叟」「双蝶々曲輪日記 引窓」「京人形」の三幕である。

新世代となった浅草歌舞伎も四年目を迎え、当時のメンバー(尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、中村種之助、中村米吉、中村隼人)に加え二年目から参加した坂東新悟、若者たちの良き指導者、相談役として三年連続の参加となった中村錦之助等が新春の浅草を彩る。
東包材観劇会もここ浅草での開催が四年目となり、共に成熟してきたような気がするのは筆者だけだろうか・・・。

開演に先立ち、『お年玉〈年始ご挨拶〉』 「播磨屋ぁ~」の掛け声と共に舞台中央でお客様をお迎えする中村種之助。
「本日は新春浅草歌舞伎にかくも賑々しくご来場賜りますれば、一同誠に有りがたく厚く御礼申し上げまする次第にござりまするぅ~」と、お決まりのご挨拶を済ませ、ここからは若手らしくわかり易い演目の紹介へと移る。

一幕目の「操り三番叟」は種之助の見せ場となる演目で解説にも力が入っていた。
「三番叟」とは五穀豊穣への祈りをあらわす舞踊で、お正月などおめでたいときに舞われる事が多く、その中でも「操り三番叟」はまるで人形遣いがいる様な所作が軽快である。
二幕目の「双蝶々曲輪日記 引窓」は家族の義理と情愛を、引窓から差しこむ月光の明暗で表した人情味溢れる作品である。
三幕目の「京人形」は廓で見初めた小車太夫を忘れられない宮彫の名匠が彫った人形の精との束の間の逢瀬を描いた幻想的な物語である。

若手とは言え、それぞれが積んだ経験を出し切り、実に見ごたえのある三時間であった。

今回の観劇会もたくさんの方に参加頂き、終演後、ロビーに於いて皆様のお見送りをしながら、笑顔でお帰りになるうしろ姿にホッと安堵の一息をつき、今年も浅草での楽しい一日が過ぎていった。



2018年01月06日